テープの配光特性データはどの様に見ますか?

配光特性データはテープライトの光が"どの角度でどの位の強さで拡散するか""どの距離でどの位の照らす力があるか"を二つの図から示しています。データよりテープライトの設置した時の光具合がイメージできます。

どの角度でどの位の強さで拡散するか 単位:cd

配光曲線

グラフの配光曲線は光の強さ(光度cd)と広がり(角度)を示しています。
グラフの青線はテープ1mに対して縦(0-180)、赤線は横(90-270)の面を基準にした測定です。これらの曲線は縦から見た時、横から見た時の見え方の違いを示しています。

また、中心の0から円弧状の目盛線は光度(cd)を示しています。※例グラフ中の66,132,198,265,331
中心の0から外へ向かう真っ直ぐな目盛線は広がり角度(°)を示しています。※例グラフの0,15,30....,90,105,180

例:LEDラインテープの配光曲線を見た

配光曲線

上記例のグラフ中"265"は光度265cdで、最も高い数値です。このテープは配置直下0°で最も光が眩しく強いことが分かります。
そして、角度が横に広がるにつれて198cd、66cdと数値が下がっていきます。
つまり、真下から見ると一番眩しい、横にずれて見ると徐々に眩しさが弱くなっていく。
この様なテープ種類による光の強さと広がり具合が読取れます。

※配光曲線の光度(cd)値は光束(1000lm)を基準としています。この為、実際の光度は算出して求める必要があります。
※cd カンデラ、lm ルーメン、lux ルクスとは? 参考: 明るさの指数パラメーター

"どの距離でどの位の照らす力があるか" 単位:lux

配光曲線

上記の配光曲線グラフからはどの位強いか(眩しいか)が分かりました。
照らす時にどれくらいの距離でどの程度の照射力があるかは左の図から参考します。照射している部分の明るさを示す単位はluxです。
各値の説明は#1-#5のとおりです。

  • #1 光源からの距離
  • #1 直下の照度値
  • #1 直径範囲(楕円一方)
  • #1 面積範囲
  • #1 半減(50%)角度

図中の値から、何m下がるとどれくらいの照度になるかがイメージできます。

例:LEDラインテープとネオンライト360の比較

照射角度180°LEDラインープと照射角度360°のネオンライトの配光特性データーを比べてみました。
赤の配光曲線を注目するとラインテープの光は180°に広がっていますが、ネオンライトは円筒状シリコンにより光を360°に近い全方向に拡散していることが分かります。

また、光の強さを見るとLEDラインテープは直下で270cd。一方、ネオンライトは130cd程です。ネオンの様にシリコンで覆われていないLEDラインテープの方が明るさがあります。

F360配光曲線
ネオンライト配光曲線

※ネオンライト360は弊社販売品ではございません。分かり易い比較の為にデータのみ置いています。