
マジックLEDテープとは
マジックLEDテープとはLEDテープ上に点灯を個別に制御する専用ICを配置したRGBなどブロック毎に点灯コントロールができるテープライトです。
マジックLEDテープはテープ上に配置されている専用制御ICより、LEDに対して点灯色の選択、点灯のタイミング、点灯輝度レベルを指示して調整することができます。これによりIC制御単位毎(ブロック毎)のLED点灯のコントロールが行え、順番に点灯させてテープ上に光が流れる、ユニット毎に異なる色で点滅させるなどの派手な演出が行えます。
マジックテープRGB ※IC有り 60leds/20ICs


1ユニット毎の制御が可能
通常のLEDテープの場合は、制御ICによるブロック毎のコントロールが行えない為、テープ上全ての色が同時に変化(点滅やフェード等)しか行えません。表現したい演出の幅が狭まります。
一般テープRGB ※IC無 60leds


制御が全部一斉
マジックLEDテープの動画
マジックLEDテープコントローラー
マジックLEDテープの点灯にはIC制御に適応した専用コントローラーが必要です。
コントローラーより予めプログラムされた点灯パターンの信号データをICに送り指示、ICよりLEDをドライブして個別に点灯制御します。

マジックLEDテープ制御IC
制御ICは外付けタイプと、内蔵タイプがあります。
数年前までは外付けのみでしたが、内蔵タイプ(internalタイプ)のリリース後は内蔵が主流となっています。

内蔵により効率性UP
- 構成部品数が少なくなる
- 故障する確率が減少した
- テープ価格が抑えられる
一方小型のLEDはICを内蔵することはでませんので、外付けで制御しています。

実装されているICは種類があります。
設定(Settings)よりIC種類選択画面


図はICコントローラーの選択画面(Bluetoothタイプ品)。複数のICがあり、これらよりテープに実装されているICを選択します。
代表的なICはWS2811、UCS1903、SK6812等があります。大まかにはIC製造メーカーがことなりますが、類似したスペックで設計されており、同等仕様の物が多いです。※詳しくはIC毎に異なる部分あり
LED数とIC数の関係
例としてW1シリーズとW7シリーズの比較
W1シリーズ

1mあたりに60個のLEDと20個のICがあります ※1
1つのICで3つのLED(60LEDs÷20ICs=3LEDs/IC)を制御 ※2
光を順番に点灯させる場合などに、1ブロック(5cm)3つのLEDで制御をしていきます。
W7シリーズ

1mあたりに60個のLEDと60個のICがあります ※3
1つのICで1つのLED(60LEDs÷60ICs=1LEDs/IC)を制御 ※4
光を順番に点灯させる場合などに、1ブロック(16mm)1つのLEDで制御をしていきます。
2021年10月 W7シリーズは現在追加取り扱いを停止しています。
W7シリーズの様に1つのIC数で制御するLEDが少ない程、ピクセル数(画質を表す点の数)は細かく鮮やかな色彩表現ができます。これが、IC数が多いLEDテープのメリットです。
一方で、コントローラーは制御できる最大ICセット数があり(例:JMJの場合 IC最大数 2048)、LED数に対してのIC数が多いと、長い距離の点灯に不向きです。また、電流を多く消費する為に電源を供給が箇所が増えます。
ある程度の長い距離の制御に適しているW1シリーズが汎用的な場面で利用しやすいです。
LEDタイプ | LED数&IC数 | コントロール長さ | 色彩表現 | 用途 |
---|---|---|---|---|
W1シリーズ | 60個のLEDと20個のIC 3LEDs/IC IC1個でLED3個を制御 |
長い(数十メートル) | 一般(LED 3個 5cmごと) | 店舗(店内、看板) |
W7シリーズ | 60個のLEDと60個のIC 1LEDs/IC IC1個でLED1個を制御 |
短い(数メートル程) | 細かい(LED 1個 1.6cmごと) | アート系演出 |
上記説明のとおり、数十mの店内などや長い距離に仕様する場合はW1シリーズ(60LEDs&20ICs/m)が向いてます。
一方で数メートル(5メートル程)の短い距離で鮮かな色彩を求める場合はW7シリーズ(60LEDs&60ICs/m)が適しています。その他、さらに長い距離一つのコントローラーで制御したい場合は30LEDs&10ICs/mもあります。
マジックLEDテープの接続構成例
パターンA 直列配線

パターンB 並列配線

詳しいLEDテープ、コントローラーとの接続例はこちらを参考下さい。