LEDテープライトの保護種類はどんな種類がありますか?
当社テープライトに表記されている保護タイプは種類により非防水、ジェル防水、チューブ防水、高耐防水、完全防水があります。
非防水は保護等級IP20相当、ジェル防水はIP64~IP65、チューブ防水IP65~IP66、高耐防水IP67、完全防水IP68に相当します。
IP64、IP65、またはIP66は水の飛沫、雨を想定した水がかかっても影響を及ぼさない程度の基準です。IP67は水深1mで30分耐えることができる程度の基準です。IP68は完全密封の為、水中に沈めて使用することができます。
非防水IP20
非防水はテープ基板状でIP20相当の為、粉塵や水類の保護がありません。この為、そのままの状態で水回り、油や埃が積載する箇所でのご利用は控えて下さい。主に、人の手の触れない棚などの場所や専用のアルミフレームに貼付けて使用を頂いています。
ジェル防水IP64~IP65
ジェル防水は基板全面にクリアなジェルを塗布してドーム状のクリアの見た目を提供します。IP64-65相当で雨に耐える前提です。用途としては雨があまりかからない屋外、または屋内でのご利用頂いております。
チューブ防水IP65~IP66
チューブ防水はLEDテープをシリコンのチューブに通して全面を保護しています。全面をチューブで保護していおり、ジェル防水より耐久性が高くIP65-66相当です。同様に雨に耐える程度の防水性となります。主に屋外看板や屋内でご利用を頂いています。
高耐防水IP67
高耐防水はLEDテープを専用の押出圧着機器によりテープと熱により軟化させたシリコンを押出ながら一体でシーリングをしていきます。出来上がりは厚みのあるクリアな状態でテープと基板が一体になります。見た目が良く、高い防塵、防水性に加え、テープ本体の外的ストレス強度も高まります。主に屋外全般でのご利用、屋内でもご利用を頂けます。
完全防水IP68
完全防水はLEDテープ周辺の空間をシリコンで完全に密封して保護しています。内部に水が侵入しない構造になっています。完全密封の為、水中に沈めて使用することができます。IP67高耐防水と比べてより製品の見た目の透明度は若干下がります。
保護等級IP(Ingress Protection 侵入に対する保護) はIEC(国際電気基準会議)、JIS(日本工業規格)の2つの規格で定められている防塵・防水への耐性性能は表す指標値です。
最初の数字(#1)は防塵等級となり、固形物に対する値を示しています。値は0~6まであります。
#1 防塵の等級値
防塵等級 | 主な基準と程度 |
---|---|
IP0X | 無保護 |
IP1X | 直径50.0mm以上の固形物より保護 例:手など |
IP2X | 主な基準と程度直径12.5mm以上の固形物より保護 例:指先など |
IP3X | 直径2.5mm以上の固形物より保護 例:工具やワイヤーなど |
IP4X | 直径1.0mm以上の固形物より保護 例:ワイヤーなど |
IP5X | 粉塵からの保護機器が正常に作動。正常運転を阻害しない量から保護 |
IP6X | 粉塵の侵入から完全保護内部 |
次の数字(#2)は防水等級となり、水に対する耐性レベルの値をしています。値は0~8まであります。
#2 防水の等級値
防塵等級 | 主な基準と程度 |
---|---|
IPX0 | 無保護 |
IPX1 | 垂直に滴下する水を10分受けて影響がない 防滴:滴下する水に対する保護 |
IPX2 | 垂直より左右15°以内から落下する水を10分受けて影響がない 防滴:傾斜した時落下する水をに対する保護 |
IPX3 | 垂直より左右60°以内から落下する水を10分受けて影響がない 防雨:噴霧水に対する保護 |
IPX4 | 全方向から水の飛沫を受けても影響がない 防沫:飛沫に対する保護 |
IPX5 | 全方向からの水を直接かけられても影響がない 防噴:噴流水に対する保護 |
IPX6 | 全方向からの水を強く直接かけられても影響がない 耐水:波浪に対する保護 |
IPX7 | 水面下1mの水槽に30分沈めても影響がない 防浸:水中への浸漬に対する保護 |
IPX8 | 水面下で影響がない※時間規定無 水中:水没に対する保護 |
メーカーにより基準が様々ですが、一般的に完全防水といわれるものはIP65~IP68の様です。
等級値は大きい程、防塵防水効果が高いことになります。 IP68は時間規定が無い為、基本的にはIP67が最も高い防塵と防水に優れてているという事になります。
但し、保護等級IPによる試験は湿度環境を考慮していない試験の為、上記基準に於いても使用する周辺環境によっては必ずしも保護性能が一致するとは限りません。