
超小型SMD採用ラインテープとは
超小型SMDを使用したLEDラインテープは、これまで主流だったCOBを使用したテープの細かい光源とSMDならではの高信頼性の長所を持ち合わせたLEDテープライトです。
超小型SMDラインテープ VS COBラインテープ
現行標準品であるCOBラインテープはLEDチップが極小サイズのため、チップを基板上に細かいピッチで並べ、蛍光ジェルを塗布することで隙間のないドットレス点灯が実現できるのが最大のメリットです。一方で超小型SMDラインテープも、LEDチップの小型化によりジェル塗布を施したドットレス点灯タイプを取り扱っているほか、点灯の見栄えだけでなく実数値(lm)でもCOBを上回っています。


また、COBはチップが非常に小さい利点がある反面、チップと基板を繋ぐ半田の量が少なくなっています。テープ本体の軽量化に繋がっている反面、超小型SMDよりも耐久性が劣る箇所があります。
LEDテープライト性能試験比較
実際にLEDテープライトの開発時に行う性能試験です。結果として、超小型SMDラインテープはパッケージのLED部分が保護されている点と、半田接続面が大きい点からCOBラインテープを上回る試験結果が出ています。
試験内容 | 試験結果による優位性 |
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1.高温高湿試験
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2.温度サイクル試験
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3.光束維持率試験
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4.リフロー半田試験
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5.曲げ捻り試験
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このようにCOB並のLEDチップの小型化による見栄えの良さ、SMDチップ特有の高信頼性を持ち合わせた超小型SMDラインテープは新たなおすすめ製品となっています。
従来レガシーSMDと超小型ニューSMDの比較


従来のSMDテープは高輝度な反面、狭いピッチでLEDチップを配置できず、点々(ドット)のある照明になってしまうという特徴がありました。しかし、近年新たにLEDメーカーよりリリースされた超小型SMDパッケージを採用したことにより、非常に狭いピッチでLEDをテープ上に配置できるようになりました。
2018(2x1.8mm)の単色LED、2020(2x2mm)のRGBや2色のSMDパッケージを隙間なく配置することで、点灯時にCOBテープに近いライン点灯を構成できるようになっています。そしてパッケージ化されたSMDを使用したことで、COBよりも耐久面などの様々な面で信頼性が向上しつつ、SMDならではの高い明るさを担保することができています。

超小型SMDテープは、テープ基板上にチップを直接実装したネイキッドタイプと、上からジェル塗布を施して隙間のないライン点灯を行うジェルタイプの2種類をご用意。ネイキッドタイプはLED本来の輝度を生かして高輝度な点灯を行います。ジェルタイプはSMDチップが小型化したことにより可能になった新構造のラインテープです。

超小型SMD採用の代表的なJWSオリジナルテープ
ジェイダブルシステムオリジナルの超小型SMD採用ラインテープの代表をご紹介します。点灯の仕方や種類にバリエーションがあり、保護等級も様々です。
F308シリーズ LEDラインテープロング 単色

- ドットレスタイプ
- F308シリーズ
- DC24V
- 超小型SMD
- リフレクタ集光
- 10m均光
COBテープのように基板にジェルを塗布したことで隙間のない点灯ラインを形成したLEDラインテープです。超小型SMDチップを用いた特殊構造により、片側電源のみで最長10mまで点灯が可能です。ジェル側面にリフレクタ処理を施しており、COBラインテープよりもくっきりとした光を放ちます。
F288シリーズ LEDラインテープロング RGB

- ドットレスタイプ
- F288シリーズ
- DC24V
- 超小型SMD
- 点灯カラー操作
- 10m均光
極小SMDパッケージを密に並べたネイキッドタイプのLEDラインテープのRGBタイプです。コントローラー操作で点灯カラーを切り替えられます。超小型SMDが本来持っている高輝度・高演色性をフルに発揮し、非常に明るく鮮やかな光で点灯します。さらに特殊構造により、片側電源のみで最長10mまで均一な明るさのカラー操作が可能です。